笙野頼子著『片付けない作家と西の天狗』2019年10月07日 22:46

15年 2月16日読了。
 短編集。全体に猫と論争の印象が強い。「素数長歌と空」が大変に面白かった。「一、三、五、七、十一、十三、十七、十九、二十三、──素数が定型に成っているそれは長歌である、という事は素数に終わりがない以上終わりのない歌だ」目茶苦茶である。表題作は長編『金比羅』(未読)の予告編のような短編だが、独自の天狗観(?)のような物が描かれていて面白い。

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