『日曜美術館 特別編』巡る、触れる、感じる 井浦新“にっぽん”美の旅2。2020年03月15日 22:08

16年 1月11日視聴。
 大分・国東半島の不思議な仮面の祭/長野・小布施の北斎の大作/北海道・二風谷のアイヌの手仕事/青森の縄文遺物と漂泊の絵師・蓑虫山人。
 縄文への愛着が典型だが、どうも井浦の興味は国家神道以前からの、記紀で言えば天孫降臨以前の土着の文化に惹き付けられるようである。そしてこれは俺の印象なのだが、縄文文化は社会とか人類とか地上の世界とかいう途中の段階を飛び越えて、いきなり宇宙に繋がっている感じがする。宇宙的生命観とでも言うか。
 そういう物は弥生文化や国家神道に依って覆い隠されていくのだが、円空や北斎にはちょっとその片鱗が零れ出ているような気がするのである。今回紹介された蓑虫山人などもそうだ。つまり漂泊者に現れる。

『石原さとみ アフリカへの旅“いのち”に魅せられた9日間』2020年03月07日 21:42

15年12月28日視聴。
 ウガンダ共和国のかつての紛争地で、地域に一つしかない病院と元少年兵の社会復帰学校を訊ねる。石原は良い奴だと思う。感覚や考え方に優れた点があるとは思わないが、言葉を飾らずに自分の気持ちを表現しようとする誠実さが潔くも清々しい。若い奴が皆こうだとは思わないが、大人が思っているほど若者は駄目じゃない物である。

『所さんの世界のビックリ村!~驚きの秘境で大発見!こんなトコロになぜ?』2020年03月05日 16:02

15年12月26日視聴。
 一夫一婦制でも一夫多妻制でもない複雑な婚姻制度を持ち大家族を形成する村や、女性だけで自給自足をする村も面白かったが、モンゴルのイーグルハンター(鷹匠)の村の景色の物凄さに圧倒される。見渡すかぎりの凍り付いた山岳地帯で、隣の家まで一キロも二キロも離れている。
 こういう番組を見るとよく思う事だが、こんな場所で生まれ育った人達は我々とは世界観が違うだろうな。地理的な知識とは別な次元で、「世の中とはこういう物だ」という感覚的なイメージが違っていると思うのだ。同じ時代に別の世界を生きている。

『こんにちは!動物の赤ちゃん2015』2020年03月01日 21:41

15年12月22日視聴。
 動物園の飼育員さんだからこそ撮影できた秘蔵映像。パンダ、コアラ、ホッキョクグマなど。ホワイトタイガーの美しさに目を見張る。よく思う事だが、こういう物を見て美しいとか面白いとか可愛いとか思うのはどういう事であろうか。奴らが人間を面白がらせようとして進化した筈はないので、人間の方がそれを面白いと思うように進化したのだ。そこにどんな生存上の有利さが在ったのか。他者に興味を持ち知る事は生存に有利なような気はするが、面白いとか美しいとかいう価値の付け方は間違っているような。

『NHKスペシャル』アジア巨大遺跡 第4集 縄文 奇跡の大集落2020年02月03日 17:57

15年11月12日視聴。
 火炎土器や遮光器土偶の造型、特に文様の面白さは何度見ても全く飽きる事がない。生命力、などと呼んでは薄っぺらに過ぎるこの命の持つ神秘的な活力に直接呼応するような不思議な造形力は、どうして失われてしまったのであろう。文明人の小賢しい知恵に依って我々はスポイルされているのであろうか。三内丸山の縄文集落は人口数百人と言われているが、長期に渡り安定した定住生活を営むには人口の維持が必要だった筈である。人口調節はどのように行われていたのであろうか。