『こころの時代~宗教・人生』いのちを思い 言葉を紡ぐ2021年03月20日 21:21

18年 3月14日視聴。
 高村薫は、阪神淡路大震災と東日本大震災で余りにも多くの死を前にして言葉を失い、自分が生きている事に後ろめたさを覚えた。また、死と生を分けた物は何か、自分と死んだ人は何が違ったのかを考えた。
 それが仏教の縁起や空の思想を知る事で少し楽に生きられるように成った。高村自身は祈る事をしないが、被災者達が仏教の思想や信仰とは殆ど無縁にただ手を合わせて祈る事で、某かの救いを得ているのを見て、そこに原初的な信仰の意義を見出す。さらに最新作『土の記』では、生きとし生ける物全ての生命、死を含んだ生への全肯定的親しみの感情を描いている。
 高村の言う事は頭では良く判るんだけど、何だか感覚的には腑に落ちない物が残る。なぜかは判らない。

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