フランシス・ホジソン・バーネット著『小公子』 ― 2023年09月14日 22:03
超有名な名作児童文学。アメリカで貧しく育った七歳のセドリックは、実はイギリス貴族の家系だった。爵位継承権の上位者が次々と死んだことから、突如セドリックは小公子フォントルロイとなる。祖父が死んだらセドリックが伯爵となるのだ。イギリスに渡ったフォントルロイは祖父と対面する。すると、冷たくて意地が悪く、俗っぽい老人だった伯爵が、少年の無邪気な心に触れて変わっていく。
どうもこういう「子供が大人を無意識に導く」話に弱い。なぜだかわからない。俺は現実の子供は嫌いだ。
セドリックこと小公子フォントルロイは理想的な子供として描かれるが、昔の児童文学にありがちな「小さな大人」としての理想形ではない。むしろ子供らしい純真さにおいて理想的である。この辺りの人物造形が、名作と言われる所以であろうか。結末の軽さも良い。
どうもこういう「子供が大人を無意識に導く」話に弱い。なぜだかわからない。俺は現実の子供は嫌いだ。
セドリックこと小公子フォントルロイは理想的な子供として描かれるが、昔の児童文学にありがちな「小さな大人」としての理想形ではない。むしろ子供らしい純真さにおいて理想的である。この辺りの人物造形が、名作と言われる所以であろうか。結末の軽さも良い。
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