河野裕著『彗星を追うヴァンパイア』 ― 2025年05月24日 22:35
長編。舞台は17世紀のイギリス。貧しい少年だったオスカー・ウェルズは、その数学の才能ゆえに新興貴族の養子となり、ケンブリッジ大学に進学してアイザック・ニュートンの教え子となる。オスカーは、アズ・テイルズという吸血鬼と出会い、科学者としてその謎の解明に熱中する。やがて、オスカーとアズは種族の違いを超えた友情で結ばれていく。一方、この時代のイギリスにいたもう一人の吸血鬼、クララ・ターナーは、自分を脅かす脅威として、アズを排除しようとしていた。
主題の一つは、自然の謎を解明しようとする人間の知性への賛歌だ。
「知識というものを正しく扱っている限り、人類はどこまでも前進し続ける。その確信の名を学問という」(p.259)。
人類の知性に対する、健全な肯定と信頼は美しくすがすがしい。
吸血鬼の神秘性を説明する、量子論とエントロピーを組み合わせた奇妙な理論も面白い。
主題の一つは、自然の謎を解明しようとする人間の知性への賛歌だ。
「知識というものを正しく扱っている限り、人類はどこまでも前進し続ける。その確信の名を学問という」(p.259)。
人類の知性に対する、健全な肯定と信頼は美しくすがすがしい。
吸血鬼の神秘性を説明する、量子論とエントロピーを組み合わせた奇妙な理論も面白い。
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