永井均著『マンガは哲学する』2023年11月05日 22:52

 漫画の中に現われる哲学的主題について解説したもの。「この本は二兎を追っている。マンガ愛好者には、マンガによる哲学入門書として役立つと同時に、哲学愛好者には、哲学によるマンガ入門書として役立つ、という二兎である」(「まえがき」p.3)。主題別に分けられていて、扱われている主題は、意味と無意味、私とは誰か?、夢、子どもvs.死、人生の意味について、われわれは何のために存在しているのか、の七つ。俺が一番面白かったのは、萩尾望都「半神」などを扱った「私とは誰か?」の章であろうか。自己同一性の混乱がどうも好きらしい。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://castela.asablo.jp/blog/2023/11/05/9631650/tb