ヒュー・ロフティング著『ドリトル先生のサーカス』 ― 2022年09月10日 22:01
2022年 1月19日読了。
またもや一文無しとなったドリトル先生は、心ならずもサーカス団の一員となる。第一部から第三部は、人間に捕まって夫と生き別れになったオットセイを海へ逃がそうとする冒険物語。第四部と第五部は、ドリトル先生の演出で、動物たちが素晴らしい芸をして大成功をしたのも束の間、サーカス団長が売り上げを持ち逃げして文無しに逆戻りする話。
動物たちが皆愛らしい。とくに家政婦アヒルのダブダブが健気である。これまでの巻では、食べ物に卑しいあまりトラブルの元になってばかりいた豚のガブガブだが、今回は終盤のサーカスの出し物である動物劇で、俳優として大活躍する。出番は少ないが、会計フクロのトートーが、サーカスの出し物の案内板を差し替える場面は美しく印象に残る。
特に前半は冒険劇だから、次々に危機が訪れるが、一つ一つの困難はすぐに解決されてしまい、全体的な構築性は低い。まあ、これは子供の緊張感の持続時間の短さに合わせてあるのだろう。
イメージ的には、動物たちによって演じられる演劇が楽しく、滑稽でもあり妙に美しくもある。いつもはアヒル特有のよたよたした歩き方をしているダブダブが意外な名ダンサーぶりを発揮するのも楽しいところである。
またもや一文無しとなったドリトル先生は、心ならずもサーカス団の一員となる。第一部から第三部は、人間に捕まって夫と生き別れになったオットセイを海へ逃がそうとする冒険物語。第四部と第五部は、ドリトル先生の演出で、動物たちが素晴らしい芸をして大成功をしたのも束の間、サーカス団長が売り上げを持ち逃げして文無しに逆戻りする話。
動物たちが皆愛らしい。とくに家政婦アヒルのダブダブが健気である。これまでの巻では、食べ物に卑しいあまりトラブルの元になってばかりいた豚のガブガブだが、今回は終盤のサーカスの出し物である動物劇で、俳優として大活躍する。出番は少ないが、会計フクロのトートーが、サーカスの出し物の案内板を差し替える場面は美しく印象に残る。
特に前半は冒険劇だから、次々に危機が訪れるが、一つ一つの困難はすぐに解決されてしまい、全体的な構築性は低い。まあ、これは子供の緊張感の持続時間の短さに合わせてあるのだろう。
イメージ的には、動物たちによって演じられる演劇が楽しく、滑稽でもあり妙に美しくもある。いつもはアヒル特有のよたよたした歩き方をしているダブダブが意外な名ダンサーぶりを発揮するのも楽しいところである。
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