ジョナサン・スウィフト著『ガリヴァー旅行記』上下2021年05月03日 21:57

18年 7月15日読了。
 福音館文庫の完訳版。一八世紀前半の風刺文学なのに古く成っていないという事は、人間の愚かさの質が変わっていないという事か。とほほ。児童文学としては省略されてしまう事が多い後半の方が、諷刺としては強烈である。巨人国から帰って来た主人公が、上を見上げてやたらと大きな声で喋ったり、馬の国から帰った時にはすっかり人間嫌いに成っていたりという、人間の認識の変わり易さを描いている点は注目に値する。

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