『ナショナルジオグラフィック日本版2021年12月号』から2022年09月12日 22:29

2022年 1月29日記す。
 「総力特集 驚きの大地セレンゲティ 聖なる森の声を聞く」。
 マサイの人々の最高の精神的指導者である「オロイボニ・キトク」へのインタビュー。
 気候変動について質問した。「長い沈黙があった。「何と言えばいいのだろう?」ようやく口を開くとオロイボニは温かな笑みを浮かべた。「生命はこの地球という家にしばし滞在する客のようなものだ。そろそろ分相応の振る舞いを覚えてもいい頃ではないかね?」」(p.103)。
 マサイ独特の概念である「オルマニャラ」について。「この言葉には、自然を「保護する」というより、むしろ「大切に預かる」というニュアンスがある。自然を受け入れること。自然が見せるあらゆる表情に気づき、そのすべてを受け入れる。オルマニャラとは、自然に対するそんな向き合い方のことなのである」(p.103)。
 インタビュアー(ナイロビに住む作家)の「未来に不安を抱くことはありませんか?」という質問に対して。「「抱かなくてはダメかね」。オロイボニは面白そうにそう言うと、話題を変えた」(p.103)。

『現代思想 2020年5月号』から2022年08月31日 21:58

2021年12月16日記す。
 羽根次郎「「科学」的「占い」に抗う大衆動員の予防について」
 東京オリンピックの延期について。
 「よりにもよって、三・一一に出されたパンデミック宣言を前に、「三・一一の教訓」は何も活かされなかったのだ。これまでテレビにしきりに登場していた「元メダリスト」の類による東京五輪の「さわやか」な宣伝活動と、東京電力による「クリーン」な原発の安全キャンペーンとがどうにも重なって見えていたのは私だけだろうか」(p.118)。
 「スポーツの商業化の成れの果てを我々はいま目にしているのであり、感染者は運動してやまない資本を減速させている最中にそれに轢かれたわけである」(p.118)。

『現代思想 2020年5月号』から2022年08月30日 21:47

2021年12月13日記す。
 「監視と処罰ですか?いいですねー、お願いしまーす!」スラヴォイ・シジェク/松本潤一郎訳 訳者解題
 「言語は宇宙から来たウィルスであるとウィリアム・バロウズは述べていた。フレドリック・ジェイムソンは資本主義をウィルスに喩えている(『カルチャル・ターン』一九八八年)」(p.37)。

現代思想 2020年4月号から2022年08月18日 21:34

2021年11月14日記す。
 大澤裕一「高校数学のカリキュラムの過去・現在・未来」。
 「慶応義塾の塾長などを務めた小泉信三氏(一八八八-一九六六)の名言「すぐ役に立つことはすぐ役に立たなくなる」」(p.108)。

『現代思想 2020年2月号』から2022年08月12日 22:01

2021年10月29日記す。
 河西棟馬「情報概念の形成 一九二〇年代における物理学と工学の接近」。
 「第一に彼(通信工学者のラルフ・ハートリー)は「情報とは何か」について考察し、その上で情報とは「他の記号(列)が選ばれる可能性を淑滅するもの」である、と述べる」(p.201)。
 これは量子論の「重ね合わせの収縮」を連想させるが、それについての言及はない。