澁澤龍彦・吉田健一・花田清輝・幸田露伴 著『新編 日本幻想文学集成2』 ― 2020年09月03日 18:57
16年10月 6日読了。
澁澤龍彦「護法」「鳥と少女」の酷薄さと言うか人の命の軽さが心地好い。「空飛ぶ大納言」の神秘の軽さ、「女体消滅」「犬狼都市」の扇情性のない透明なエロチシズムに通じる物かも知れぬ。
吉田健一「饗宴」「邯鄲」の飲食に関する妄想力の素晴らしさ。この馬鹿馬鹿しい事を延々と思い描き書き連ねる持続力が、「沼」「時間」に於ける粘着質の思弁的叙述に繋がるのであろうか。
花田清輝は「球面三角」「楕円幻想」など題名がいきなり幾何学。絵画論もあり、視覚的作家かと思えば、奇妙に抽象的でもある。具象を極めようとすると存在論に行き付いてしまうのであろうか。
幸田露伴は文章の濃密さに引き摺り回される感じ。「雪たゝき」「土偶木偶」はある程度一貫性があるが、「望樹記」「新浦島」などは途中から雰囲気が変わってしまって、統一感がないが、それが奇妙に面白くもある。ここには収録されていないが、やはり名作「観画談」の印象が強い。
澁澤龍彦「護法」「鳥と少女」の酷薄さと言うか人の命の軽さが心地好い。「空飛ぶ大納言」の神秘の軽さ、「女体消滅」「犬狼都市」の扇情性のない透明なエロチシズムに通じる物かも知れぬ。
吉田健一「饗宴」「邯鄲」の飲食に関する妄想力の素晴らしさ。この馬鹿馬鹿しい事を延々と思い描き書き連ねる持続力が、「沼」「時間」に於ける粘着質の思弁的叙述に繋がるのであろうか。
花田清輝は「球面三角」「楕円幻想」など題名がいきなり幾何学。絵画論もあり、視覚的作家かと思えば、奇妙に抽象的でもある。具象を極めようとすると存在論に行き付いてしまうのであろうか。
幸田露伴は文章の濃密さに引き摺り回される感じ。「雪たゝき」「土偶木偶」はある程度一貫性があるが、「望樹記」「新浦島」などは途中から雰囲気が変わってしまって、統一感がないが、それが奇妙に面白くもある。ここには収録されていないが、やはり名作「観画談」の印象が強い。
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