若島正編『ベスト・ストーリーズ1 ぴょんぴょんウサギ球』 ― 2020年08月04日 22:47
16年 8月19日読了。
一九二五年に創刊された、アメリカの歴史ある文芸誌《ニューヨーカー》。その掲載作品から、本邦初訳を中心に、名アンソロジストが選んだ傑作を収録(出版社ホームページ)。全三巻の一巻目。発表順に並べられている。一九二五年の創刊当初は「都会人による都会人のための雑誌」という方針だったらしいが、今読むとそれほど都会的とも思われない。質的にも面積的にも都市化が進んだためであろう。
ドロシー・パーカー「深夜考」は、夜中に不眠に陥った作者が、脳内に居座ったラ・ロシュフコーを撃退するために四苦八苦するという、内面的独り相撲を描いた喜劇。岸本佐知子の訳の力も大きいが、現代でもこのまま通用する。
ロバート・ベンチリー「人はなぜ笑うのか--そもそもほんとに笑うのか?」は、小論文のナンセンスパロディ。「笑いとはすべて、くしゃみの代用としての反射行動にすぎない」(p.49)。目茶苦茶である。
ユーモラスな作品、洒落た掌編、心の擦れ違いを描いた物、ほろ苦い結末などであり、当時の都会的洗練の質が窺える。
一九二五年に創刊された、アメリカの歴史ある文芸誌《ニューヨーカー》。その掲載作品から、本邦初訳を中心に、名アンソロジストが選んだ傑作を収録(出版社ホームページ)。全三巻の一巻目。発表順に並べられている。一九二五年の創刊当初は「都会人による都会人のための雑誌」という方針だったらしいが、今読むとそれほど都会的とも思われない。質的にも面積的にも都市化が進んだためであろう。
ドロシー・パーカー「深夜考」は、夜中に不眠に陥った作者が、脳内に居座ったラ・ロシュフコーを撃退するために四苦八苦するという、内面的独り相撲を描いた喜劇。岸本佐知子の訳の力も大きいが、現代でもこのまま通用する。
ロバート・ベンチリー「人はなぜ笑うのか--そもそもほんとに笑うのか?」は、小論文のナンセンスパロディ。「笑いとはすべて、くしゃみの代用としての反射行動にすぎない」(p.49)。目茶苦茶である。
ユーモラスな作品、洒落た掌編、心の擦れ違いを描いた物、ほろ苦い結末などであり、当時の都会的洗練の質が窺える。
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