J.D.サリンジャー著『ナイン・ストーリーズ』 ― 2025年02月16日 22:50
短編集。超有名作品だが、不勉強なことに初読。巻頭の「バナナフィッシュ日和」と巻末の「テディ」の結末が衝撃的。ある程度予測可能で「来るぞ来るぞ」と思っているとやっぱり来る。予想していたのにびっくりする。ヒチコックの手法である。
その他の作品ではそれほどの衝撃的結末はないが、日常の中に微妙な嫌な緊張感が生じているのが読みどころの一つである。特に、悪気はないが無神経で、相手は聞きたがっていないのに、ほとんど無理に話を聞かせる人物が読者を苛立たしくも滑稽な気分にさせる。
「可憐なる口もと 緑なる君が瞳」では、ある男が真夜中に友人に電話をかけてきて、何度も「起こしちゃったかい?」と訊くのだが、電話を切ることなく結論の出ない愚痴をくどくどと話し続ける。「電話切っちゃってくれよ」とも言うが、相手が切らないことは判っている。相手の優しさに甘えているのだが、それにも無自覚である。
ああ、そう言えば『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も読んでない。
その他の作品ではそれほどの衝撃的結末はないが、日常の中に微妙な嫌な緊張感が生じているのが読みどころの一つである。特に、悪気はないが無神経で、相手は聞きたがっていないのに、ほとんど無理に話を聞かせる人物が読者を苛立たしくも滑稽な気分にさせる。
「可憐なる口もと 緑なる君が瞳」では、ある男が真夜中に友人に電話をかけてきて、何度も「起こしちゃったかい?」と訊くのだが、電話を切ることなく結論の出ない愚痴をくどくどと話し続ける。「電話切っちゃってくれよ」とも言うが、相手が切らないことは判っている。相手の優しさに甘えているのだが、それにも無自覚である。
ああ、そう言えば『キャッチャー・イン・ザ・ライ』も読んでない。
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