カール・タウベ著『アステカ・マヤの神話』 ― 2025年01月13日 22:07
メソアメリカ(中央アメリカ)の神話の解説書。序でメソアメリカの歴史と宗教の概要が説明され、次の章で主な資料と研究史が紹介される。そのあとが、アステカとマヤの神話の紹介である。どちらも、天地創造と人間や食物の起源神話に重点が置かれている。洪水神話や冥界巡りなど旧世界の神話に酷似したものもあるが、これらはアメリカ大陸で独立に成立したものだと断言される。
こんなことを言うと著者には不本意かもしれないが、神話の内容以上に図版の面白さ美しさに魅了される。現代人から見ると不思議なデフォルメ、変形の仕方で極度に装飾的に図案化されている。輪郭線のタッチがどことなく手塚治虫を連想させるところも心惹かれる。
本書の主題とは直接関係のないことだが、解説にびっくりするトリビア。
「今なお中学歴史の教科書に掲載される、いわゆる「世界四大文明」(メソポタミア、エジプト、インダス、黄河)は学説ではない。これは、考古学者の江上波夫がかかわった高校世界史教科書に一九五二年に登場した教科書用語である。「世界四大文明」は、アメリカ大陸の二大一次文明(メソアメリカとアンデス)を排除する特異な文明観であり、欧米には存在しない」(p.204)。
こんなことを言うと著者には不本意かもしれないが、神話の内容以上に図版の面白さ美しさに魅了される。現代人から見ると不思議なデフォルメ、変形の仕方で極度に装飾的に図案化されている。輪郭線のタッチがどことなく手塚治虫を連想させるところも心惹かれる。
本書の主題とは直接関係のないことだが、解説にびっくりするトリビア。
「今なお中学歴史の教科書に掲載される、いわゆる「世界四大文明」(メソポタミア、エジプト、インダス、黄河)は学説ではない。これは、考古学者の江上波夫がかかわった高校世界史教科書に一九五二年に登場した教科書用語である。「世界四大文明」は、アメリカ大陸の二大一次文明(メソアメリカとアンデス)を排除する特異な文明観であり、欧米には存在しない」(p.204)。
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