大森望編『ベストSF2021』 ― 2022年09月03日 21:27
2021年12月26日読了。
二〇二〇年度のベストSFアンソロジー。宇宙物がないくらいで、全体の傾向のようなものは見いだせない。世代も若手からベテランまで。以下俺が好きな作品。
柞刈湯葉「人間たちの話」。主人公は、現代日本人なのにどういうわけか西洋的な個人主義が身に付かなかった男。人間の個性には意味を見出せず「種としての人類」とか「地球の生態系全体」に自己同一性が組み込まれてしまっている。彼は「地球生命の孤独」を解消したい。惑星レベルの孤独である。彼は、地球外生命を探索する科学者になる。行方をくらました彼の姉が置き去りにした息子、彼から見れば甥を引き取り、一緒に暮らし始める。そして、個人的な孤独を再発見する。
三方行成「どんでんを返却する」。返却期限の迫ったどんでんを返そうとする男の冒険。どんでんとは何か。
勝山海百合「あれは真珠というものかしら」。海辺に作られた奇妙な学校の奇妙な学友たちの物語。寂しいような悲しいようなちょっと爽やかなような不思議な読後感。
二〇二〇年度のベストSFアンソロジー。宇宙物がないくらいで、全体の傾向のようなものは見いだせない。世代も若手からベテランまで。以下俺が好きな作品。
柞刈湯葉「人間たちの話」。主人公は、現代日本人なのにどういうわけか西洋的な個人主義が身に付かなかった男。人間の個性には意味を見出せず「種としての人類」とか「地球の生態系全体」に自己同一性が組み込まれてしまっている。彼は「地球生命の孤独」を解消したい。惑星レベルの孤独である。彼は、地球外生命を探索する科学者になる。行方をくらました彼の姉が置き去りにした息子、彼から見れば甥を引き取り、一緒に暮らし始める。そして、個人的な孤独を再発見する。
三方行成「どんでんを返却する」。返却期限の迫ったどんでんを返そうとする男の冒険。どんでんとは何か。
勝山海百合「あれは真珠というものかしら」。海辺に作られた奇妙な学校の奇妙な学友たちの物語。寂しいような悲しいようなちょっと爽やかなような不思議な読後感。
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