アーシュラ・K・ル・グィン著『世界の誕生日』 ― 2021年02月04日 20:25
17年10月 8日読了。
短編集。と言うか、中編くらいの長さの作品も多い。アンソロジーで既に読んでいた作品だが、「孤独」が一番好きかな。文化間の断絶を描き、安易な解決を付けていない処が良い。レヴィ・ストロース以降という感じがする。
「愛がケメルを迎えしとき」は、一人の人間が男に成ったり女に成ったりする両性具有の種族の成長を描く。同性愛なども含むこういう性の変形は、俗に腐女子と呼ばれたりする、おたく系女子が好む。今に始まった事ではなく萩尾竹宮の昔からそうである。ジェンダーの問題もあり、女性の方が性に対して意識的であるという事かも知らぬ。見当違いの事を言っているのかも知らぬ。
「セグリの事情」は、感染症か遺伝的な異常か、何らかの、おそらくは人為的な理由で男性の出生率が極端に少なく成った世界の話。当然男は大事にされるのだが、それが男に取って幸福な結末とは成らない。
「求めぬ愛」と「山のしきたり」は惑星Oの物語。そこでは、セックスは人間と同じ二種類だが、ジェンダーは四種類在り、結婚は四人一組で行われる。そのために生じる様々な悲喜劇。半村良のショートショートでは、セックスが四種類在って、四人揃わないと交尾ができない、というのが在った。
「古い音楽と女奴隷たち」は、奴隷制社会の崩壊過程にある惑星での挿話。支配者は「叛乱」と呼び、抵抗者は「解放」と呼ぶ戦乱の中で、翻弄される無力な人々を描く。
「世界の誕生日」も古い社会が崩壊する話だが、その惑星の外から遣って来た異星人が直接的な役割を果たす処が「古い音楽と女奴隷」と異なる処。無力な神の物語。
「失われた楽園」は、世代宇宙船の話。宇宙船の中で生まれ死んでいく中間世代の物語。
短編集。と言うか、中編くらいの長さの作品も多い。アンソロジーで既に読んでいた作品だが、「孤独」が一番好きかな。文化間の断絶を描き、安易な解決を付けていない処が良い。レヴィ・ストロース以降という感じがする。
「愛がケメルを迎えしとき」は、一人の人間が男に成ったり女に成ったりする両性具有の種族の成長を描く。同性愛なども含むこういう性の変形は、俗に腐女子と呼ばれたりする、おたく系女子が好む。今に始まった事ではなく萩尾竹宮の昔からそうである。ジェンダーの問題もあり、女性の方が性に対して意識的であるという事かも知らぬ。見当違いの事を言っているのかも知らぬ。
「セグリの事情」は、感染症か遺伝的な異常か、何らかの、おそらくは人為的な理由で男性の出生率が極端に少なく成った世界の話。当然男は大事にされるのだが、それが男に取って幸福な結末とは成らない。
「求めぬ愛」と「山のしきたり」は惑星Oの物語。そこでは、セックスは人間と同じ二種類だが、ジェンダーは四種類在り、結婚は四人一組で行われる。そのために生じる様々な悲喜劇。半村良のショートショートでは、セックスが四種類在って、四人揃わないと交尾ができない、というのが在った。
「古い音楽と女奴隷たち」は、奴隷制社会の崩壊過程にある惑星での挿話。支配者は「叛乱」と呼び、抵抗者は「解放」と呼ぶ戦乱の中で、翻弄される無力な人々を描く。
「世界の誕生日」も古い社会が崩壊する話だが、その惑星の外から遣って来た異星人が直接的な役割を果たす処が「古い音楽と女奴隷」と異なる処。無力な神の物語。
「失われた楽園」は、世代宇宙船の話。宇宙船の中で生まれ死んでいく中間世代の物語。
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