アーサー・ランサム著『女海賊の島』上下2021年03月07日 22:00

18年 2月 2日読了。
 ランサム・サーガの他の話とは別系統の『ヤマネコ号の冒険』に連なる作品。登場人物は共通しているが、別の世界の物語である。おそらく、キャプテン・フリントと子供達が作った物語なのだろうが、どこにも明示していないのがちょっと粋である。
 難破して中国海賊に捕われた捕われた主人公達が、如何にして脱出するかが物語の主筋と成る。キャプテン・フリントと子供達を捕える海賊のインテリ女頭領、ミス・リーの設定が面白い。鳥好きの頭領チャンも良く、敵役に魅力のあるエンターテインメントは大抵成功する。
 物語の発端と成るヤマネコ号沈没のきっかけを作った猿のジバーは終始トラブルメーカーで、主人公達の誰にも憎まれず寧ろ愛されているのは不自然なほどだが、人真似をして笑わせる以外にも一度くらい良い役回りをさせても良かったのではないか。オウムのポリーは大変重要な役割を果たしたというのに。

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