コードウェイナー・スミス著『人類補完機構全短編1スキャナーに生きがいはない』 ― 2021年01月06日 16:39
17年 7月31日読了。
「人類補完機構」に属する未来史短編集。奇怪なイメージと残酷な展開の後に訪れる奇妙にロマンチックと言うか感傷的な結末。こういう処が熱狂的読者の獲得に繋がるのか。おおよそ未来史の年代順に並べられているというが、それでも曖昧な部分が多く、歴史の流れの全体像の如き物は見えて来ない。その辺の、見通しの悪さもファンには魅力なのであろう。
「人類補完機構」に属する未来史短編集。奇怪なイメージと残酷な展開の後に訪れる奇妙にロマンチックと言うか感傷的な結末。こういう処が熱狂的読者の獲得に繋がるのか。おおよそ未来史の年代順に並べられているというが、それでも曖昧な部分が多く、歴史の流れの全体像の如き物は見えて来ない。その辺の、見通しの悪さもファンには魅力なのであろう。
コードウェイナー・スミス著『人類補完機構全短編2アルファ・ラルファ大通り』 ― 2021年01月08日 00:03
17年 8月 3日読了。
人類補完機構全短編の二巻。「酔いどれ船」のシュールで詩的なイメージも魅力的だが、やはり「シェイヨルという名の星」のグロテスクさと残酷さが強い印象を残す。悲劇もハッピーエンドもあるが、奇怪なイメージの末に感傷的な結末に至るという構成はどれも同じ。全体に何とはない、人間に対する不信感や諦めの気分が感じられるが、もしかしたらそれはそういう否定的な感情ではなく、評価は抜きにして「人間とはそういう物だ」という客観的な性質を描いているのかも知れない。
人類補完機構全短編の二巻。「酔いどれ船」のシュールで詩的なイメージも魅力的だが、やはり「シェイヨルという名の星」のグロテスクさと残酷さが強い印象を残す。悲劇もハッピーエンドもあるが、奇怪なイメージの末に感傷的な結末に至るという構成はどれも同じ。全体に何とはない、人間に対する不信感や諦めの気分が感じられるが、もしかしたらそれはそういう否定的な感情ではなく、評価は抜きにして「人間とはそういう物だ」という客観的な性質を描いているのかも知れない。
クレア・ノース著『ハリー・オーガスト15回目の人生』 ― 2021年01月08日 16:17
17年 8月 6日読了。
タイトルやカバーから文学的な内容かと思ったら、典型的なエンターテインメントだった。時間旅行物の変種で主人公が同じ人生を何度も繰り返す主題は、SFでは「リプレイ物」と呼ぶほど定着しているらしい。死んでも記憶を残したまま生まれ変り何度も人生を繰り返す主人公と、同じ体質を持つ敵役との騙し合いが主筋。このような「復活者」は希にしか生まれないが、同じ時代を繰り返し生きるだけでなく、重なり合った時間を生きる者が伝言する形で、時を超えた組織を作り上げているという着想が秀逸である。この組織の活動を描いた物語にしても面白かっただろう。
タイトルやカバーから文学的な内容かと思ったら、典型的なエンターテインメントだった。時間旅行物の変種で主人公が同じ人生を何度も繰り返す主題は、SFでは「リプレイ物」と呼ぶほど定着しているらしい。死んでも記憶を残したまま生まれ変り何度も人生を繰り返す主人公と、同じ体質を持つ敵役との騙し合いが主筋。このような「復活者」は希にしか生まれないが、同じ時代を繰り返し生きるだけでなく、重なり合った時間を生きる者が伝言する形で、時を超えた組織を作り上げているという着想が秀逸である。この組織の活動を描いた物語にしても面白かっただろう。
ジョン・ヴァーリイ著『さようなら、ロビンソン・クルーソー 〈八世界〉全短編2』 ― 2021年01月09日 22:20
17年 8月 8日読了。
〈八世界〉シリーズの短編集。未来史という形式には何やら心惹かれる。理由は良く判らない。少しずつ重なり合っている処が面白いのかも知らぬが、それなら普通の歴史小説だって同じだ。独特の構築性の高さに依る物か。「ブラックホールとロリポップ」は、本当にブラックホールが喋ったのか主人公の狂気なのか最後まで判らないリドルストーリーで俺好み。「イークイノックスはいずこに」は、『二十億の針』のような人間と共生する生物を描いた物語。その生物単独では思考能力はないが、人間の脳をタイムシェアリングする事で思考力を得るという着想が秀逸である。表題作と「ビートニク・バイユー」はいずれも幼年期への惜別を描いている。米国人はこんなの好きだな。
〈八世界〉シリーズの短編集。未来史という形式には何やら心惹かれる。理由は良く判らない。少しずつ重なり合っている処が面白いのかも知らぬが、それなら普通の歴史小説だって同じだ。独特の構築性の高さに依る物か。「ブラックホールとロリポップ」は、本当にブラックホールが喋ったのか主人公の狂気なのか最後まで判らないリドルストーリーで俺好み。「イークイノックスはいずこに」は、『二十億の針』のような人間と共生する生物を描いた物語。その生物単独では思考能力はないが、人間の脳をタイムシェアリングする事で思考力を得るという着想が秀逸である。表題作と「ビートニク・バイユー」はいずれも幼年期への惜別を描いている。米国人はこんなの好きだな。
映画『ザ・グリード』 ― 2021年01月10日 21:40
17年 8月 8日読了。
海洋冒険巨大生物映画。全体にコミカルな演出。保険金詐欺のシージャックと巨大海洋生物の襲撃がそれぞれ独立に、つまり無関係に同時に同じ船に起るという舐めた設定。退屈もしないが面白くもない。
海洋冒険巨大生物映画。全体にコミカルな演出。保険金詐欺のシージャックと巨大海洋生物の襲撃がそれぞれ独立に、つまり無関係に同時に同じ船に起るという舐めた設定。退屈もしないが面白くもない。
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