『日曜美術館 特別編』巡る、触れる、感じる 井浦新“にっぽん”美の旅2。2020年03月15日 22:08

16年 1月11日視聴。
 大分・国東半島の不思議な仮面の祭/長野・小布施の北斎の大作/北海道・二風谷のアイヌの手仕事/青森の縄文遺物と漂泊の絵師・蓑虫山人。
 縄文への愛着が典型だが、どうも井浦の興味は国家神道以前からの、記紀で言えば天孫降臨以前の土着の文化に惹き付けられるようである。そしてこれは俺の印象なのだが、縄文文化は社会とか人類とか地上の世界とかいう途中の段階を飛び越えて、いきなり宇宙に繋がっている感じがする。宇宙的生命観とでも言うか。
 そういう物は弥生文化や国家神道に依って覆い隠されていくのだが、円空や北斎にはちょっとその片鱗が零れ出ているような気がするのである。今回紹介された蓑虫山人などもそうだ。つまり漂泊者に現れる。

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