かすてら読書録

15年 4月12日視聴。
　京都大学は２年前、グローバルリーダーの育成に特化した大学院を創設した。どのような人材を、どう育てるか。その模索。前例のない到達目標に、教員・学生とも悪戦苦闘。手探り状態が続いている。
　そもそもグローバルリーダーのイメージが焦点を結ばない。モデルがない。みんな判らないのが面白い。高校までの勉強が「正解のある勉強」、大学の勉強もしくは研究が「正解のない勉強」だとすれば、正しいあり方である。
　しかし、そもそも大学は「優れた労働者を作る機関」なのかという長年の俺の疑問は解けない。企業を始めとした社会組織に人材を送り込む事が大学の目的なのか。だとすると大学で学問をする事は要するに「労働研修」に過ぎない事に成る。