土屋賢二著『そしてだれも信じなくなった』2022年09月19日 22:20

2022年 3月18日読了。
 ユーモア・エッセイ集。
 「昔、ある国会議員が「鳥取県と島根県は日本のチベットみたいなところだ。人と牛とどっちが多いんだか分からない」と発言し(うろ覚えなので表現は違ったかもしれない。内容も違っているかもしれない)、鳥取選出の議員から「失礼だ」と批判された。中には「チベットに失礼だ」との意見もあり、たぶん「牛に失礼だ」とか「人に失礼だ」という意見もあっただろう」(p.29)。
 「打ちひしがれたわたしは、妻に良妻になろうと思ったことがあるかとたずねた。/すると妻が答えた。/「なんのために?」」(p.67)。
 お茶の水女子大元学長の本田和子先生の言葉「今日はあいにく雨ですが、雨の日に結んだ紐は解けないと申します。このことばはいまわたしが思いつきで作ったものです」(p.112)。
 「「どうしていらっしゃいますか?」/「忙しい。今日も朝からずっと金庫の鍵を探してた」/「見つけたのに忘れたんじゃないんでしょうね」/失礼なやつだ。電話を切ってから、うちには金庫などないことを思い出した。だが念のため、金庫の鍵を終日探したが見つからなかった。金庫もなかった」(p.201)。

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