土屋賢二著『不要不急の男』2022年09月18日 23:35

2022年 3月17日読了。
 例によってユーモア・エッセイ。
 「わたしは依然、新競技の提案をした(五十センチ競争とか、バイアスロンの変種として、クロスカントリースキーの後、射撃する代わりに、針に糸を通す競技など)。だが斬新すぎて、一顧だにされなかった」(p.34)。
 「引っ越しはしない方がいい。とくに集中治療室で治療を受けている人は命取りになるからやめた方がいい」(p.38)。
 「自慢になるから、だれにも言ったことはないが、オーストラリアのゴールドコーストに別荘がある。だが残念なことに、現在、オーストラリアが入国を制限しているため、入国できない。もっと残念なことに、たとえ入国しても、どの別荘も他人の物だ。唯一の救いは、だれにも自慢しなかったことだ」(p.115)。
 「アラブには「ラクダ千頭のノミがお前の両脇にたかりますように」という呪いがある」(p.141)。
 著者がインターネットで見つけた言葉「ある人が七歳の娘さんに「最近パパ自信を失ってるから、なんかパパのすごいところ言って」と言ったところ、娘さんは「やる気がないのに仕事がんばっているところ」と答えたという」(p.163)。
 母親から寝なさいと怒られた三歳の女の子「娘さんは号泣しながら、こう叫んだという。/「人生が楽しい!!! こんなにも楽しい! 寝たら寝た分だけ減ってしまう! 人生が!」」(p.166)。
 「最初にナマコを食べた人はエラいと言われるが、私は常々、最初に牛を食べた人の方がエラいと思っている」(p.175)。
 マイナンバーカードの更新手続きについて「たぶん写真と本人を照合して、写真と本人のどちらかが間違っていないか確認するのだろう」(p.196)。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://castela.asablo.jp/blog/2022/09/18/9527030/tb