『伊藤典夫翻訳SF傑作選 ボロゴーヴはミムジイ』2021年05月06日 20:48

18年 7月21日読了。
 伊藤典夫翻訳短編のアンソロジー。本国での発表が四〇~五〇年代、翻訳が六〇~七〇年代の作品。緯度に依って時間の進み方が違う「旅人の憩い」も面白いが、表題作が一番好き。超能力や超技術を使うのではなく、ある種の「幾何学」を理解する事に依って、時空を超えるという話。ユークリッド幾何学が身についてしまった大人には理解できない。子供達が愛らしい。考え方を変える事で見えなかった物が見えて来る、という話は妙に好きだ。

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