ラメズ・ナム著『ネクサス』上下2021年04月24日 20:28

18年 6月19日読了。
 長編。新人類と旧人類の対立という、SFとしては古典的な形式。古い骨格に最新技術の肉を付けた感じ。ネクサスというナノマシンを体内に取り入れると、脳に作用して生体通信が可能になる。携帯電話をインプラントするような物だが、これにより感覚や感情も共有でき、悪用すれば体の自由を奪う事もできる。善用する者悪用する者、規制しようとする者浸透させようとする者入り乱れる。
 サスペンスとしてはまあ良くできているが、主人公がナイーヴ過ぎていらっとする。意味ありげに動き回っていた元海兵隊員で仏教に改宗した男が、あんまり活躍しないで死んじゃうのもバランス悪い感じ。
 三部作だそうだが、映画でも良く遣る、結末に続編への導入を入れるのは好きになれない。

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