アルフレッド・アドラー著『人間の本性』 ― 2025年09月18日 22:49
アドラーによる個人心理学の解説書。
「この本では、個人心理学の揺るぎない基本とはどのようなものか、人間を知ることに対して個人心理学がどれほど有用か、また、他者とつきあい、自分の人生をつくっていく上でどれほど重要かを、できるだけ多くの読者に示そうとしています」(p.226 「謝辞 本書のなりたち」)。
全体に、人間の無意識の志向には「共同体意識」と「支配的な力の追求」があり、後者が強く出過ぎることで多くの問題が起こる、というような趣旨である。今日の日本でも通じる部分は多いが、基本的に二十世紀初頭のオーストリアの社会状況に応じていると思われ、そのまま現代日本に当てはまらない部分も多い。
遺伝的要因を軽視し、幼少年期の体験が性格形成に大きな影響を与えると考えているところが特徴。一章を費やして女性が不当に差別されていることを告発しており、フェミニズムの先駆けとなっているのも興味深い。
「この本では、個人心理学の揺るぎない基本とはどのようなものか、人間を知ることに対して個人心理学がどれほど有用か、また、他者とつきあい、自分の人生をつくっていく上でどれほど重要かを、できるだけ多くの読者に示そうとしています」(p.226 「謝辞 本書のなりたち」)。
全体に、人間の無意識の志向には「共同体意識」と「支配的な力の追求」があり、後者が強く出過ぎることで多くの問題が起こる、というような趣旨である。今日の日本でも通じる部分は多いが、基本的に二十世紀初頭のオーストリアの社会状況に応じていると思われ、そのまま現代日本に当てはまらない部分も多い。
遺伝的要因を軽視し、幼少年期の体験が性格形成に大きな影響を与えると考えているところが特徴。一章を費やして女性が不当に差別されていることを告発しており、フェミニズムの先駆けとなっているのも興味深い。
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