中村桂子著『生命科学と人間』2021年04月17日 22:26

18年 6月 5日読了。
 科学解説書。NHKブックス。三十年前の本だが、基本的な考え方は今も変わっていない。生物に学び、環境に調和した科学技術、というような事。
 現在は当時と比べて良く成っているだろうか、悪く成っているだろうか。温暖化が進んでいる事を見ても、事態の悪化が止まっていないのは確からしいが、「悪く成る速度」は鈍っているのではなかろうか。
 例えば「伝統を未開と切り捨てずに見直し、先端科学との融合を図る」というような視点は広まっているのではなかろうか。少なくとも「持続可能性」という言葉だけは広まった。
 戦争や殺人などの暴力で死ぬ人の数は、件数でも人口に対する比率でも減り始めているそうである。漸く人類は戦争と殺戮の歴史から脱却しようとし始めたらしい。次の課題は環境問題だが、さて。

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