山田正紀著『カムパネルラ』2020年10月21日 01:13

16年12月28日読了。
 全体主義的抑圧体制への抵抗、と言うと陳腐だが、全体が『銀河鉄道の夜』を中心とした宮沢賢治作品へのオマージュと成っている処が特徴。賢治の世界は儚げで、強大な悪に対抗するには弱々しい印象。善ではなく「美」で立ち向かう、というような格好に成れば素敵だったような気もする。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://castela.asablo.jp/blog/2020/10/21/9307963/tb