グレッグ・イーガン著『ゼンデギ』2020年06月11日 20:43

16年 6月 7日読了。
 近未来のイランが舞台。余命少ない事を知った父親が子供のために仮想化された自分の複製を作ろうとする物語。もう仮想現実は日常に近くなっていてSF的興奮を呼び起こさない。
 父親と、システム開発者の女性は活き活きと描かれているが、肝心の子供が感情移入しにくいと言うか、書割り。操り人形と言うかそれこそ仮想的。活き活きとした子供を描くのは難しい。
 結末がちょっと御都合主義。そしてカタルシスがない。米国ではこういうのが流行なのだろうか。

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