秋山さと子著『ユングとオカルト』2020年03月17日 22:15

16年 1月18日読了。
 グノーシス主義から錬金術、薔薇十字団、フリーメーソンというヨーロッパに於ける神秘主義の歴史がかなり詳細に解説されるが、それに比べるとユング心理学との関連についての記述がやや少ない印象。新書判という紙数の制限に依る物であろうか。
 グノーシス主義諸派の説明はなかなか判り易く、『グノーシスの神話』より先にこっちを読めば良かったという感じ。オカルトの面白さはやはりその象徴的或いは元型的イメージの面白さにあるのであろうか。現代的には、科学とは別の経路で世界を理解し操作するという魅力があろう。

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