船崎克彦著『雨の動物園』 ― 2020年02月25日 22:57
15年12月17日読了。
各章には「ヒキガエル」「コウモリ」「トカゲとヤモリ」と身近な小動物の名前が付けられており、博物誌風にそれぞれの動物に纏わる挿話が重ねられていくが、それがそのまま著者の少年時代と世の中の移り変わりの描写と成っていく。幼い頃、小さな生き物を捕まえたり飼ったりする事に熱中した事のある者には何やらほろりと懐かしい。
兜虫は店で売っている物だと思っている現代の都会の子供達はあの感覚を知らずに育つのであろうが、それを寂しいと思うのは年寄のノスタルジーであろう。ゲームばかりやっているように見える彼らにも、我々の時代とは違うそれなりの豊かさがある……のだと信じたい。
著者との関りは浅かったのに、僅かな期間庭に現れた栗鼠が俺には強い印象を残した。
各章には「ヒキガエル」「コウモリ」「トカゲとヤモリ」と身近な小動物の名前が付けられており、博物誌風にそれぞれの動物に纏わる挿話が重ねられていくが、それがそのまま著者の少年時代と世の中の移り変わりの描写と成っていく。幼い頃、小さな生き物を捕まえたり飼ったりする事に熱中した事のある者には何やらほろりと懐かしい。
兜虫は店で売っている物だと思っている現代の都会の子供達はあの感覚を知らずに育つのであろうが、それを寂しいと思うのは年寄のノスタルジーであろう。ゲームばかりやっているように見える彼らにも、我々の時代とは違うそれなりの豊かさがある……のだと信じたい。
著者との関りは浅かったのに、僅かな期間庭に現れた栗鼠が俺には強い印象を残した。
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