今西祐行著『肥後の石工』2020年02月20日 22:08

15年12月10日読了。
 宇助とお里の浅墓さにちょっと苛付く。特に宇助は三五郎を一度許し信じてからもう一度疑うという念の入りよう。愚かな人物が登場するのは別にかまわぬのだが、感情移入できない。物語を進めるために不自然な動きをする操り人形のようで、息遣いが感じられぬ。登場人物が多く、長さの割に挿話を積め込み過ぎ。封建時代の世の中の陰湿さは良く伝わって来る。

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