本多勝一著『アイヌ民族』2020年01月19日 22:17

15年10月25日読了。
 主要部である第二部は、数百年前のアイヌの暮らしを物語として再現した物で、暮らしのディテールが詳細に描写されている。しかし、俺が知りたかったのはアイヌの宇宙観や生命観だったのである。それについての「説明」はあるが「描写」はなく、その時代のアイヌが信じていたと言うよりは、自らに連なる物としての現実であった筈の、感覚的実感としての宇宙観生命観は感じ取れない。勿論、それが著者の主眼であった訳ではなく、俺の無い物ねだりである。

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