松居友著 小出イト語り『火の神(アペフチカムイ)の懐にて ある古老が語ったアイヌのコスモロジー』 ― 2020年01月14日 17:34
15年10月20日読了。
一人の古老の語りから、アイヌの宇宙観を再現しようとする試み。アイヌの文化を理想化し過ぎているのは著者の立場から仕方ないとしても、アイヌの宇宙観と著者の宇宙観が混じり合ってしまって、何処までがアイヌのそれなのか判らなく成っている。
また、スウェーデンボルグやウノ・ハルヴァを引き合いに出しているのは面白いのだが、アイヌの思想と統合しようとする意図が強すぎて我田引水牽強付会のきらいがある。研究解説書としては客観性に欠け、実録読み物としては面白さに欠ける。
一人の古老の語りから、アイヌの宇宙観を再現しようとする試み。アイヌの文化を理想化し過ぎているのは著者の立場から仕方ないとしても、アイヌの宇宙観と著者の宇宙観が混じり合ってしまって、何処までがアイヌのそれなのか判らなく成っている。
また、スウェーデンボルグやウノ・ハルヴァを引き合いに出しているのは面白いのだが、アイヌの思想と統合しようとする意図が強すぎて我田引水牽強付会のきらいがある。研究解説書としては客観性に欠け、実録読み物としては面白さに欠ける。
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