ロラン・ジュヌフォール著『オマル 導きの惑星』 ― 2019年11月06日 22:11
15年 5月 4日読了。
ぴんと来ず。三種の知的生物が暮らす惑星オマル。謎めいた卵の殻を持った種族も出自も異なる六人の男女が、一機の巨大飛行船に乗り込み、巡り合う。この『八犬伝』的設定は浪漫を感じさせるが、残念ながら登場人物の一人一人に魅力を感じない。惑星オマルの社会状況、スチームパンク的な技術水準も良く構築されてはいるが、SFとしては面白みがない。結末も無理矢理な感じでカタルシスを感じない。何よりも、物語の大半を占める飛行船での漂流がやや単調で、冒険小説としての盛り上がりに欠ける。俺が何か見落としているのだろうか。
ぴんと来ず。三種の知的生物が暮らす惑星オマル。謎めいた卵の殻を持った種族も出自も異なる六人の男女が、一機の巨大飛行船に乗り込み、巡り合う。この『八犬伝』的設定は浪漫を感じさせるが、残念ながら登場人物の一人一人に魅力を感じない。惑星オマルの社会状況、スチームパンク的な技術水準も良く構築されてはいるが、SFとしては面白みがない。結末も無理矢理な感じでカタルシスを感じない。何よりも、物語の大半を占める飛行船での漂流がやや単調で、冒険小説としての盛り上がりに欠ける。俺が何か見落としているのだろうか。
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